南総 ラ・ムジカ代表の市原時夫です。地域でオペラ・声楽の普及をめざして活動しております。　

　この度、西正子・村上敏明・須藤慎吾各先生出演のフィオーレオペラ協会のアンドレアシェニエ公演の合唱参加、マノンレスコー公演のお手伝いするにあたり素晴らしい舞台を経験させて頂きました。練習から本番まで各ソリストの声・演技・舞台・指揮・演出・オケ・ピアノと総合芸術の難しさと楽しさを存分に感じることができ感謝しております。

　お三方とも、若いオペラ歌手を育てるご努力をされておられ、楽屋で若い方の才能とふれあうことも出来、日本の音楽環境も知ることが出来ました。西先生のピアニッシモの美しさ、村上先生の輝かしい突き抜けるテナー、須藤先生の味わい深い響きの声の素晴らしさ、演技、そして、全体への気配りなど、両作品の悲劇的結末が胸に突き刺さりました。　西先生から常にご指導頂いているのは、歌う声にとどまらず、その時代背景、台本の内容、作者の意図を自らの体験と併せて理解するということです。これは、小澤征爾氏が著書やドキュメンタリーでも述べていることと同じです。オペラ作品を通じて「洋の東西を問わず」人間の根底に共通する課題と私自身の生き方を考えさせてくれる、素晴らしいオペラ作品を主催されているフィオーレオペラ西先生のご努力に敬意を表したいと思います。

　オペラは、厳しくそして楽しいですよ。年齢を問わずあなたも、挑戦してみてはいかがでしょう。